あまのじゃくBaby★


先輩はあたしのただなる雰囲気を感じ取ったのか、何も言わずに頷くと、教室から出ていった。



クラスは静まり返ったまま。


みんなの視線があたしに向けられていた。




「えーじゃあ陵くん。
今年は舞ちゃんと回らないのぉ??」


クラスのぶりっこな女子が、無駄にテンション高めに声をあげる。


多分、雰囲気を和らげようとしてるんだと思う。



それに同調するように、さっきの静けさから一変、

いっきに明るい雰囲気に教室はなっていった。



< 142 / 322 >

この作品をシェア

pagetop