あまのじゃくBaby★
先輩はあたしのただなる雰囲気を感じ取ったのか、何も言わずに頷くと、教室から出ていった。
クラスは静まり返ったまま。
みんなの視線があたしに向けられていた。
「えーじゃあ陵くん。
今年は舞ちゃんと回らないのぉ??」
クラスのぶりっこな女子が、無駄にテンション高めに声をあげる。
多分、雰囲気を和らげようとしてるんだと思う。
それに同調するように、さっきの静けさから一変、
いっきに明るい雰囲気に教室はなっていった。