あまのじゃくBaby★
アイツ、か…。
アイツの顔が瞼の裏に再現される。
えらそうな態度。
いじわるな行為。
だけど、他の人には王子様で。
そんなアイツが嫌いだったはずなのに。
あたしの心はあの頃から随分変わってきていた。
アイツのことは嫌いじゃない。
どちらかというと、好き。
でも、
それは恋愛感情とかじゃなくて。
幼なじみとしてだから。
――そう自分に言い聞かせるように、
あたしは次の時間の準備に取りかかった。