あまのじゃくBaby★


「…舞ちゃん??」


ハッと我に返る。


気づいたら先輩は少し前の方にいて。


あたしはいつの間にか考え事をしてたらしく、その場に立ち止まって、繋がれていた手は離れていた。



いっけない。


せっかく先輩が近くにいるのに…。


しかも、アイツと先輩を比べてたなんて…。


失礼すぎる!!



『ごめんなさい!!』



慌てて先輩の方に駆け寄る。




ゴンっ!!



その時、鈍い音が響き渡った。



あぁ、あたし誰かとぶつかっちゃったんだ。


そう思った時にはもう手遅れで。


あたしの視界は大きく揺れていた。




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