あまのじゃくBaby★
だめに決まってる!!
――1。
あたしは先輩を押し返していた。
やっぱり、アイツじゃなくちゃだめ!!。
『ごめんなさいっ!!』
力いっぱい叫ぶ。
それと同時に走り出していた。
先輩とのキス。
したくない、
そう思った。
アイツのキス、
拒めなかったのはアイツだったから。
あたしはやっと、
大切なものに気づいたんだ。
上は見なかった。
アイツ以外の人と花火を見たくなかったから。
ただただあたしは走るだけ。
全てはアイツと会うために――。