あまのじゃくBaby★


「バーカ。」


ギュッとアイツの胸に、あたしの体を引き寄せられた。




「言うのおせーよ…。」

『……。』

「…もう、こないかと思った。」



アイツの切なげな声が胸を圧迫する。


あたしを引き寄せるアイツの力強い腕がよりいっそう強くなった。




ごめん。


この言葉しか見つかんない。


あたしは、こんなにもアイツを苦しめていたんだね…。





< 179 / 322 >

この作品をシェア

pagetop