あまのじゃくBaby★




…あれ??


痛く、ない??




あたしは恐る恐る目をあける。




そしたら、目の前には、胸の前で握り拳を震わす先輩がいた。




『先輩…??』

「……。」

『殴らないんですか??』



シ…ン。


一瞬沈黙が流れる。


なんだか、ここで逸らしちゃだめなような気がして、

あたしは先輩をジッと見つめた。



「…んだよ。」

『え??』

「殴れないんだよ。」



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