あまのじゃくBaby★
「今日、舞ちゃんのおごりね。」
『え??』
「それで許してやるから。」
そう言って、先輩は椅子からバッグを持ち上げると、出口の方へと歩いていった。
先輩…。
先輩は最後まで優しすぎるよ。
たまには、怒鳴ったりしてもいいんだよ??
「あー舞ちゃん!」
喫茶店の外へ出ようとした直前。
先輩が立ち止まった。
そして、こちらをクルリと振り返る。
「俺のこと、一瞬でも好きだった??」