あまのじゃくBaby★
――俺のこと、一瞬でも好きだった??
先輩の言葉が頭で何回もリピートされる。
そんなの考えなくったってわかる。
『大好きでしたよ。』
決して現在進行形じゃないけど。
あたしはあなたに恋をしていた。
「それはよかった。」
先輩がニコッと笑った。
その笑顔に、あたしは惚れたんだ。
「舞ちゃん!」
『はい?』
「アイツと、幸せにな!」
思わず、呆然としてしまう。
その間に先輩は喫茶店から出て行き、どんどん小さくなっていった。