あまのじゃくBaby★
「冗談だって。」
そうアイツが笑い混じりに言った時、
目の前にはアイツのYシャツがあって。
あたしはアイツの胸の中にいた。
『ちょっ陵』
じたばたしてみるけど、男のアイツの力にはかなうわけがない。
完全に、無駄な抵抗。
「本当に心配だったの。」
『は?』
「舞がヘマしそうだからとかそんなんじゃなくて。」
『…何がいいたいのよ。』
「ききたい?」
『そりゃあね。』
なかなかハッキリしないことに、若干怒りを感じつつも、アイツの目を見る。
そしたら、アイツは今までにないってぐらい優しく微笑みながら言った。