あまのじゃくBaby★


心でそんなこと思いつつも、あたしはにやけるのを隠すことができなかった。



だって、気づいちゃったんだ。


アイツはすごく、優しい。


今だってそう。

頬をつねりつつも、ちゃんと手加減してくれてるから、全然痛くない。



それにさ、あたし、今朝あんな態度とったのに。


先輩に何も言わなかったあたしが悪いのに。


アイツはそんなあたしを嫌いにならないでいてくれた。


好きでいてくれた。


それって凄いことだと思う。


あたしが陵だったら、こんなワガママな子、絶対付き合わないもん。



< 232 / 322 >

この作品をシェア

pagetop