あまのじゃくBaby★


「じゃあ、俺、家に帰るわ。」


突然、アイツの指から頬が解放された。



帰ると言う単語に反応して、慌てて周りを見渡す。



…全然気づかなかったけど…。


もう、家の前まで来てたんだ…。




『もう帰るの??』

「そうだけど悪い??」

『別に…。』



まだ一緒にいたい。


そんな言葉が奥から出そうになったけど、口を結んだ。


そんなの、素直にあたしが言えるわけがない。


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