あまのじゃくBaby★


「じゃーな。」



アイツはそう言いつつも、あたしの髪を撫でる手を離さない。



アイツを撫でる髪が、

なんだかあたしに「好きだよ」って言ってるみたいで。


胸がキュンキュンする。



…そういえば。


あたし、今日、アイツに『好き』って言ってない。


アイツはあたしに、ありったけの愛情を注いでくれてるのに。


「好き」って言ってくれたのに。


あたしだけ言わないのはどうかと思う。



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