あまのじゃくBaby★
王子様と悪魔
『はぁ。』
あたしは静かにため息を吐いた。
「どうしたの??」
目の前にいる沙希が、あたしを心配そうに覗きこむ。
あっ、沙希って言うのは、あたしの唯一の信頼できる友達。
軽くウェーブがかかった髪と、くるんとした目が特徴的な、女の子らしい子。
いつも、あたしが元気がない時に心配してくれるんだ。
『大丈夫。』
あたしはヘラッと笑顔を見せる。
できるだけ、沙希の協力はなしで、自分で解決したいんだ。