あまのじゃくBaby★
『本当はね、すごく怖かったの。』
「…うん。」
『でも、陵がきてくれると思ったから頑張れたんだ。』
「…うん。」
『…怖かったよー。』
ヒックヒックとしゃくりをあげながら話すあたしに、優しく相づちを打ってくれるアイツ。
そんなアイツが、なんだか大きく見えた。
「もう、大丈夫だから。」
背中をさすってくれるアイツの手がなんだか心地よくて。
あたしはアイツの胸に潜りこむと、
声を上げて泣き続けた。