あまのじゃくBaby★
あたしは返事の代わりに、ニコッと笑った。
でもやっぱり、沙希には力なく見えたのかもしれない。
沙希は不安そうな表情をしていた。
「だったらいいんだけど…。私にできることがあったら言ってね??」
なんて、イイ子なんだろう。
アイツとは、月とすっぽんの差だよ…。
「きゃーー!!」
どこからか、女の子たちの悲鳴が上がった。
あたしは、またアイツが女でも口説いたのかと、アイツの方を怪訝な目でみる。