あまのじゃくBaby★
『ていうか離れてよ!!』
あたしも一応、アイツに合わせて、周りには聞こえないぐらいの声で反論する。
アイツに合わせたってのがシャクに触るけど…、
大きい声で喋ったら、今度こそ窒息死させられる可能性があるし。
「なんで??」
『いや、なんでって…。』
かなり、近いし…。
口は解放されたけれども、まだ腕を引き寄せられたままの体制。
あたしの頭のてっぺんには、アイツのあごが乗っかっていて…。
アイツとの距離は数センチしかない。