あまのじゃくBaby★
『何がしたいわけ??』
「……。」
『言いたいことがあるなら言ってよ。』
なかなか口を開かないアイツに、痺れをきらす。
アイツ、本当自己チュー。
自分が聞きたいことは無理にでも聞き出すくせに、
自分が言いたくないことは絶対言わないの。
いつの間にか、見慣れた住宅街に来ていて、
あたしの家が目の前にあった。
『言いたくないなら、あたし帰るから。』
あたしはアイツからプイッて顔を背けると、ドアノブに手を伸ばした。
アイツのワガママには付き合ってらんない!!
「待てよ!!」