あまのじゃくBaby★


「やだ。」

『……!?』


アイツが口を開いた瞬間、グイッと体を引っ張られた。



あたしは口を魚みたいにパクパク。



だって…、見なくてもわかるもん!!


絶対あたしとアイツの顔、近い!!


アイツの息が耳にかかっちゃうぐらいの…

かなりの至近距離。



『…やめてよ!!』


しどろもどろに言葉を返す。



本当、無理だから。


先輩が近くにいるのにー。



「なんで??」


アイツがあたしにしか聞こえないぐらいの声で呟く。


< 96 / 322 >

この作品をシェア

pagetop