あまのじゃくBaby★
「やだ。」
『……!?』
アイツが口を開いた瞬間、グイッと体を引っ張られた。
あたしは口を魚みたいにパクパク。
だって…、見なくてもわかるもん!!
絶対あたしとアイツの顔、近い!!
アイツの息が耳にかかっちゃうぐらいの…
かなりの至近距離。
『…やめてよ!!』
しどろもどろに言葉を返す。
本当、無理だから。
先輩が近くにいるのにー。
「なんで??」
アイツがあたしにしか聞こえないぐらいの声で呟く。