【完】君色フォトグラフ
昼休み、いつものように部室でハル君と談笑してると、深山先生が入ってきた。


「おっと、先客か」


「あ、いいですよ。俺もう行きますんで。じゃね、りんりん」


ハル君は食べかけのパンと牛乳を持つと部室を出て行った。


「話し中悪かったね」


深山先生は申し訳なさそうに謝ると、私の向かいに座った。


「いえ」


私は立ち上がり、深山先生に紅茶を入れた。

深山先生は私が入れた紅茶を飲みながら、柚さんの写真が飾られた壁を見た。


「最近、汐崎の写真増えてないね。もう、撮らないの?」


深山先生が私に尋ねる。


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