【完】君色フォトグラフ
「今、りんが撮りたいって考えてる人は?スポーツしてる人?そうじゃなかったら、違うコンクールもあるんだけど」


「今、撮りたいと思っている人は野球部の人です」


「そうなんだ。じゃあ、またお願いしにいかなくちゃね」


深山先生がニッコリと微笑む。



そういえば、私今まで無断で和由君の写真撮ってた・・・・・・。



「ということだから、写真バンバン撮っていこうね」


深山先生は私の肩をポンと叩いて、部室を出て行った。


教室に戻り、自分の席について頭を抱え込み机に伏せた。

和由君にもう一度伝えなきゃいけないというプレッシャー。




・・・・・・また断られたらどうしよう。


< 115 / 129 >

この作品をシェア

pagetop