【完】君色フォトグラフ
distance8*君色フォトグラフ*
「この写真でいいのね?」
コンコンとストーブがたかれる冬の部室。
私は深山先生と写真コンクールに送る写真を選んでいた。
「ですね。やっぱりこの表情が一番好きです」
私が選んだ写真は、あの時の写真だった。
笑顔の和由君。
あれから何枚か写真を撮ったけれど、これが一番好き。
本当の和由君の心の奥の表情を撮れた写真はこれだと思うから。
本当の和由君は、もっと子どもっぽくて無邪気で・・・私はそう思っていた。
雪がしんしんと降り積もる道を、ギュッギュという足音とともにバス停へと向かう。
バス停の椅子には満里奈が縮こまりながら座っていた。
私に気づいた満里奈がおしりを少しだけ横にずらす。
私はその隣に座った。
コンコンとストーブがたかれる冬の部室。
私は深山先生と写真コンクールに送る写真を選んでいた。
「ですね。やっぱりこの表情が一番好きです」
私が選んだ写真は、あの時の写真だった。
笑顔の和由君。
あれから何枚か写真を撮ったけれど、これが一番好き。
本当の和由君の心の奥の表情を撮れた写真はこれだと思うから。
本当の和由君は、もっと子どもっぽくて無邪気で・・・私はそう思っていた。
雪がしんしんと降り積もる道を、ギュッギュという足音とともにバス停へと向かう。
バス停の椅子には満里奈が縮こまりながら座っていた。
私に気づいた満里奈がおしりを少しだけ横にずらす。
私はその隣に座った。