【完】君色フォトグラフ
「どうして別れたの?」
「どうして?そりゃね・・・りんの撮った写真。あれ、この前見てさ。和由、りんの写真いつも大事に持ち歩いてるよ?あれ、見たら負けたなって思った」
「そう、なんだ・・・・・・」
「どっちも好きだと思うんだけどね。あ、バス来たよ」
満里奈がコートについた雪をパフパフ払い、立ち上がった。
「行こう」
満里奈がにっこり笑って私に手を差し伸べる。
私は満里奈の差し伸べられた手をギュッと握って立ち上がった。
「悔しいから、今回は黙っておく。自分で言うんだよ?」
満里奈はそう言って私の手をそっと離した。
「どうして?そりゃね・・・りんの撮った写真。あれ、この前見てさ。和由、りんの写真いつも大事に持ち歩いてるよ?あれ、見たら負けたなって思った」
「そう、なんだ・・・・・・」
「どっちも好きだと思うんだけどね。あ、バス来たよ」
満里奈がコートについた雪をパフパフ払い、立ち上がった。
「行こう」
満里奈がにっこり笑って私に手を差し伸べる。
私は満里奈の差し伸べられた手をギュッと握って立ち上がった。
「悔しいから、今回は黙っておく。自分で言うんだよ?」
満里奈はそう言って私の手をそっと離した。