【完】君色フォトグラフ
終業式を終え、このクラス最後のホームルームが終わった。

すっきりとした表情のクラスメート達が次々に教室を出て行く。


2年になると、文系と理系にクラスが別れる。


和由君は理系。

私は文系・・・・・・。


こうして隣の席で過ごすのは最後になるんだろうな。


席を立ち上がった和由君を、私は引き止めた。


「あの、和由君、ちょっといいかな?」


「うん」


和由君は立ち上がった椅子にもう一度座ってくれた。


「あのね、昨日コンテストに送る写真が決まったの」


「へえ・・・・・・」


「この写真なんだけど、いいかな?」


私は自分の鞄の中から、選んだ写真を和由君に差し出した。


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