【完】君色フォトグラフ
茶髪男は自転車置き場からガタガタと自転車を取り出す。

何が起きているのか分からず、私は口を開けたままポカンと見つめる。


茶髪男は自転車にまたがった。



何がしたいの・・・・・・?




「乗れ」


「え?」


「乗れって。ここ」


茶髪男は荷台をパンパンと叩いた。

無表情の茶髪男・・・とにかく怖かった。


私はとりあえず、茶髪男の言うことに従うことにした。


「荷物」


茶髪男の手が私に伸びる。

私は茶髪男に持っていたスクールバックを渡した。

茶髪男は自転車のかごに、ギュッとスクールバックを押し込んだ。



中にお弁当入ってるんだから、もう少し優しくいれてよ・・・・・・。



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