【完】君色フォトグラフ
小さい頃から満里奈は私の憧れだった。
無邪気で、明るくて何をしても可愛がられた。
だけどそれはいつしか、私のコンプレックスへと変わっていった。
満里奈と一緒にいると、友だちは寄ってくるけど、誰も私を見てはくれなかった。
だから私も見なかった。
遠ざけた。
そしていつの間にか人に近づくことが、触れることが苦手になってしまった。
いや、唯一見てくれる人はいた・・・けど、その人も・・・・・・。
思い出すだけでも身震いがする。
「どうして今・・・今、思い出すの?」
私はブルブル震える体を両手でギュっと抱きしめた。
帰りのバス。
満里奈の姿は無かった・・・・・・。
無邪気で、明るくて何をしても可愛がられた。
だけどそれはいつしか、私のコンプレックスへと変わっていった。
満里奈と一緒にいると、友だちは寄ってくるけど、誰も私を見てはくれなかった。
だから私も見なかった。
遠ざけた。
そしていつの間にか人に近づくことが、触れることが苦手になってしまった。
いや、唯一見てくれる人はいた・・・けど、その人も・・・・・・。
思い出すだけでも身震いがする。
「どうして今・・・今、思い出すの?」
私はブルブル震える体を両手でギュっと抱きしめた。
帰りのバス。
満里奈の姿は無かった・・・・・・。