【完】君色フォトグラフ
「・・・・・・大槻も。いつも部室行ってるだろ?無理に合わせなくてもいいじゃん」


和由君は私にそう告げると教室を出て行ってしまった。


「・・・・・・そうなの?りん」


「あ・・・満里奈。ごめんね」


私は満里奈にペコっと頭を下げて、机の横にかけてあったお弁当袋を胸に抱き込み、逃げるように教室を出た。


「はあ」


心臓がドキドキ言ってる。

息があがる。



私、今初めて満里奈を拒否した。


今までこんなことなかったのに・・・・・・。




部室の前に来ると、ドアの前に意外な人がいたことに私は驚いた。

急に停まった私の靴は、キュっと音を立てる。


「和由君・・・・・・」


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