【完】君色フォトグラフ
ガラガラッ!


「俺の癒しスポット到着!!」


勢いよく開くドアの音に、和由君の手がビクっと反応して、素早く私の頭から離れた。

私も慌てて和由君からササっと離れる。


「あれ?和由。どうしてここに?」


「ああ、うん。ちょっと姉ちゃんに頼まれごとがあって。ハルこそなんでここに?」


和由君は気まずそうに頭をかきながらハルに尋ねる。


「ああ!俺はちょこちょこココに来て、りんりんと語らうのが日課になっててさ。な、りんりん」


「へー・・・そうなの?」


「うん」


私は小さく頷いた。


「ところで、和由の柚さんの頼まれごとって何?」


ハル君はいつもの特定席に座り、パンをかじりはじめた。



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