【完】君色フォトグラフ
「りんりん見いつけた!」


「え!?ハル君!?」


私を抱きしめていたのはハル君だった。


「練習終わって校舎見たら、写真部の部室だけ電気ついてたから、いるのかなあと思ってきてみた!こんな時間まで何してたの?」


「何って・・・ていうかハル君、ごめん。離して」


「うあっと!ごめんごめん」


ハル君は私を腕の中から解放した。

私の心臓はドッキドッキと跳ね上がる。


お互い気まずいのか、沈黙がしばらく続く。


「あの、さ。りんりん」


「は、はいっ!」


ハル君が口を開く。


「りんりんは・・・今日だれの写真撮ってたの?」


「え!?」


突然の質問に私は固まってしまった。


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