【完】君色フォトグラフ
「ハル君、授業は?」


「ん?そういうりんりんだって。俺はりんりんに会いに行ったら教室にいなかったから、気になって探してたんだ。昨日から様子おかしかったし・・・案の定また泣いてた?」


ハル君は私の隣に椅子を持ってきて座ると、私の顔を覗き込んだ。

私は何も答えられず、顔を背けた。


「りんりん」

ハル君が私の名前を呼ぶ。


「ん?な、何?」


ハル君が立ち上がって私をふわりと上から包み込む。


「ハル君!?」


慌てて抵抗したけど、ハル君は構わず私を抱きしめる。


「言ったじゃん。俺はりんりんが好き。好きな子が泣いてたらほっとけないじゃん・・・・・・」


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