【完】君色フォトグラフ
ハル君が私の耳元で囁く。


「りんりん。俺、底抜けに明るいじゃん?だから俺と一緒にいたら、りんりん絶対泣かないよ?」


「底抜けって・・・フフ」


ハル君の言葉に思わず笑いが込み上げる。

ハル君は私を体から離し、顔を合わせるとニッコリ笑った。


「ほら、もう笑ったじゃん」


「・・・・・・うん・・・ハル君って、なんだかスーパーマンみたいだね」


「だろ!?俺はりんりんがピンチになったらいつだって飛んでくし、元気にしてあげる!だから・・・俺の、彼女になって?」


嬉しかった。


私はハル君の目を見つめながらコクンと頷いていた。



ハル君が私の眼鏡を外す。

和由君が買ってくれた眼鏡・・・・・・。


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