僕と君と。


こんなに可愛い彼女がいて
こんなにいい友達がいる


僕って幸せな奴だな



けどクラスの奴らは
相変わらず僕を避けていた


何となく僕も原因が
分かってきた


たぶん…洋平。


だって皆俺を見る目が
洋平を見る目と同じ
怯えた目をしてるし…



僕と柚葉が付き合ってると
噂が流れると柚葉まで
避けられるようになった


何も言わなかった僕に
柚葉は笑顔を崩さなかった


洋平のせいじゃない
僕が変わればいいんだ




「うぅーっ重い」


「持ってやるよ」


僕はよたよたしながら
クラス分の教科書やら
ノートを運んでいる女から
半分をとった


「あ…ありがとう」


確かこの子学級委員長
だった気がする


「どこ持ってくの?」


「えっと教室に…」


「了解」


こんな僕に委員長は
呆然としていた


きっと洋平みたいに
すぐケンカするような奴に
見られてんだろうな…



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