僕と君と。


「ってぇ…」


思いっきり殴られた
せいで右の頬っぺたが
酷く痛む


あのごつい指輪のせいで
少し血も出ていた


授業が始まる時間だが
僕は保健室に向かった


『授業始まっちゃうよ~』

『ちょっと遅れて行く』


柚葉からのメールを
返信して保健室のドアを開けた

「すいませーん」


「うわっ!!」


保健室には委員長がいた

まるで変な生き物を
見たみたいな顔で僕を見た


「先生いない?」


「どうしたのそれ!?」


委員長がかけ寄ってきた


「冷やすもん欲しいんだけど」


「とりあえず消毒!!」


そう言って委員長は
急いで救急セットを開けた


「え…あんたできんの?」


「できるわよっ!!」


からかってみると
以外とおもしろい反応をした



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