婚約者☆未満

「なんだ、覗いて欲しいのか?」


なっ!

やっぱりセクハラ男!!


「逆よ!
覗くなって言ってるの!」


あたしが叫ぶと、伊織は苦笑した。


「安心しろ。
こうお膳立てされちまうと、かえってそんな気にならねえよ。
おまえのお袋さん、何考えてんだかなあ」


また、パソコンに向き直った伊織を尻目に、私はバスルームへ向かった。


ふーんだ!


< 137 / 270 >

この作品をシェア

pagetop