婚約者☆未満

「彼女はちゃんとその情報をコンピュータにも入力してくれてるんですが、どうも私は機械が苦手でしてね。
自分でデータベースを探すより、直接聞いちゃった方が早いもので」


貝塚さんは、頭をかきながらそう言うと、倉庫を出て行った。



あたしは驚愕と尊敬のまなざしで智代っちを見た。


「マジすごい、智代っち!」


智代っちはあたしの言葉に、顔を真っ赤にして照れた。


「そ、そんなことないです。
大好きなドレスのことはなんとなく頭に入っちゃうだけで、それ以外にことは全然ダメですし……」


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