婚約者☆未満

あたしは伊織をにらみつけた。


誰が中学生よ!


「あんたには関係ないでしょ!」


伊織を振り切ってベッドルームに向かおうとしたけど、腕をつかまれてしまった。


「関係ないことはない。
俺は今おまえがバイトしてる横浜支店の支店長だし、おまえの婚約者だ。
何かあるなら言え」


ったく。


どこまで俺様なんだか!


「ほっといてよ!」


あたしは逃げようともがいたけど、伊織はあたしを抱きしめてきた。


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