アフタヌーンメロドラマチック
そして8月1日。

前もって会えるか?

と聞いたら匠海くんは会えると言ってくれた。

だから、今は目の前にいる。

「凄いな、やっぱりお前料理上手いな」

一応自分の誕生日だからとは言えなかった。


何となく予感がした。

電話がかかって来ると。

ねぇ、君は今日が私の特別な日でも帰って行くの?

そして彼のケータイが鳴る。

「もしもし…」

私の心も知らず匠海くんは電話に出る。

「分かった、すぐ帰る」
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