アフタヌーンメロドラマチック
誰もいない教室でメール送った。
待っている間、外を見ていた。

9月なのにまだ暑い。

早く帰ってシャワーを浴びたい。

早く来て

早く

待つのがこんなに長く感じるのは初めてだ。


「刹那ちゃん。ごめんね遅くなって」

「いいえ。大丈夫です」

「刹那、何で?」

私が待っていたのは、雫さん。

案の定、匠海くんもついて来た。

呼んでもいないのに。

分かってたけどね。

分かってたから、最初から雫さんにメールを送った。

「何で刹那が姉ちゃんのメルアド知ってんだ?」
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