カレは意地悪
「瑠莉」
『なに?』
貴都に呼ばれ、貴都の席まで向かった。
「俺とお前隣にしてもらおうぜ」
『は!?なに言ってんの!無理だって』
無理というより、さすがにそこまで近くにいるのはちょっと…
という抵抗があった。
「おい、佐伯!」
「どうした?」
佐伯くんは、あたしの右隣の男の子。
貴都とは同じサッカー部で仲が良いみたい。
「お前と俺の席替えれねぇ?」
「別にいいけど?」
は!?
ちょっと待って!
そこはあえて無理とか言ってよ!