ショートケーキ≪短編≫
「失礼します」



いつも通り一言かけて病室に入ると、いつも違う。



「なぁ~藍。ここに居たおばさんは?」



そう。もう1人の相部屋のおばさんがいない…



「それなら朝早く退院したよ。もともと重症じゃなかったみたいだから」



「そっか…まぁ、とりあえずお土産のクレープ!」



「本当に!?ありがとう!」



俺はここに来る前。クレープを買っておいた!



事前に藍が甘党だとゆう事を訊いていた!そして藍は目が見えない…だから食べやすい様に配慮して、手に持って食べるタイプのクレープを選んだ訳だ!



「美味いか?」



「うん!美味しい!」



藍の喜ぶ顔が見れてよかった…



「所で藍。お前もそろそろ退院か?」



何気なく訊いてみた。



「何で?」



「俺のおばあちゃんが退院して、隣のおばあちゃんも退院した。この流れで行くと、そろそろお前の目も治るんじゃないか?」



「それは無いかな…」
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