ショートケーキ≪短編≫
「えぇ~と今なんと?」



「だ・か・ら達也と同じ家に住みたい!」



今の俺の顔、相当なアホ面をしてるだろう…



「な、なんでだ!?」



「私ね、まだ幼い頃に両親が離婚して、ずっとお母さんに育てられてたの…でも、私の入院費を稼ぐために忙しくていつも家に居ないの…」



「だったら尚更、藍が居てやった方が良いんじゃないか?」



「それは違うよ達也…だって何度も何度も、あんたさえ居なければ!って、言われてたし…私は望月家のお荷物なの!」



藍はそう言うと、最後だけ無理して笑いやがった。



「わかった…わかったから、お荷物なんて悲しい事言うなよ…」



「ありがとう達也…」
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