ショートケーキ≪短編≫

藍の家は病院からそう遠いない所にあった。

藍を車椅子に乗せやって来たのはいいが…入りにくい…。それは藍も同じなのか、ここに来てからぱったりとしゃべらなくなった。

「と、とりあえず、入るか…」

「そ、そうだね…」
ドアを開けて中に入る。

「ただいま…」

「お邪魔します…」

あいさつをして中に入ると、奥の部屋の方から物音が。

「……!?」

あきらか驚いた顔してるな…無理ないか。

「藍。何であんたがここに!」

「えっとね、最近は体調がいいから一時的に退院してもいいって許可が出たの…。それでね、それでね!そのためにはお母さんのサインがいるんだって!だからサインをもらいに来たの!」

「そんなのにサインできるはけないじゃない!」

はぁ?今なんて?
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