好きなんて言わないよ
駅のホームには、誰もいなかった。
春の匂いが小さな駅の
ホームを包み込む。
電車が来るまで、まだ
10分近くあった。
「自転車早く
こぎすぎちゃったな。」
あみはホームのベンチに
座って線路を見つめた。
“もう高校2年生か…
来年は3年生。早いなぁ。”
そんなことを思っていると
後ろで自転車の
ブレーキをかける音が聞こえた。
“…達也かな?”
「よ、よぉ!」
ぎこちなく達也が挨拶した。
「うん。」
あみも、ぎこちなく答えた。
「あのさ、昨日は
悪かった。言い過ぎた。
お前よく見れば、その、
えっと、あの、やっぱ
ほんとにキレイに
なったしな。」
「いいよ、無理しないで。
似合わないよ。私のこと
ほめるなんて。」
「…お前なぁ、素直に喜べよな。
どれだけ俺が勇気出して
言ったと思ってんだよ。」
「えっ?じゃあ本気で
言ってんだ」
あみは、ニヤニヤして
達也に聞いた。
春の匂いが小さな駅の
ホームを包み込む。
電車が来るまで、まだ
10分近くあった。
「自転車早く
こぎすぎちゃったな。」
あみはホームのベンチに
座って線路を見つめた。
“もう高校2年生か…
来年は3年生。早いなぁ。”
そんなことを思っていると
後ろで自転車の
ブレーキをかける音が聞こえた。
“…達也かな?”
「よ、よぉ!」
ぎこちなく達也が挨拶した。
「うん。」
あみも、ぎこちなく答えた。
「あのさ、昨日は
悪かった。言い過ぎた。
お前よく見れば、その、
えっと、あの、やっぱ
ほんとにキレイに
なったしな。」
「いいよ、無理しないで。
似合わないよ。私のこと
ほめるなんて。」
「…お前なぁ、素直に喜べよな。
どれだけ俺が勇気出して
言ったと思ってんだよ。」
「えっ?じゃあ本気で
言ってんだ」
あみは、ニヤニヤして
達也に聞いた。