好きなんて言わないよ
「サンキュー」
達也はあみの手から
コーラを受け取った。

コーラは、達也が
小さい頃からずっと好きなジュースだ。

「喉渇いたでしょ?ほら飲も飲も!」

「おう。じゃあ頂きます」

プシュ!缶を開けたと同時に
達也の缶から中のコーラが溢れた。

「おい!ばかっ!
お前缶振っただろ!」

あみの方を向くと
あみは声が出せないくらい笑っていた。

おかしくてひーひー
言ってるあみを横目に
達也はタオルを出して
顔や制服を拭いた。

「はー、おかしい。
達也の驚いた顔!」

あみはまだ笑っていた。
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