好きなんて言わないよ
高校生にもなっても、
こんな馬鹿なことやって
大笑いする時間が二人とも好きで、
この村はこれまでも
こうやってたくさんの思い出を
二人に作ってくれた。


「ん―、よいしょ」
「よっこいしょ」

「とんだ災難だったね」
「元はといえばあみが
落ちるからだな、
俺も落ちた訳で」

「あははっ。面白かった―」

「お前最初怒ってたくせに」

「へへへ。達也の落ちたときの顔。
ふ―おかしい」

「笑いすぎ。ほら行くぞ」

「うん。」
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