好きなんて言わないよ
ドロドロになった格好で
達也のおじちゃんの家についた。

「おっちゃん!来たよ」
「あつしおじちゃんこんにちは」

「来たか、達也。
おぉあみちゃんも、
お前らほんと仲いいなぁ」

「違うよおっちゃん。
一人じゃ重いかなって思って
連れてきた。」

「男のくせに、なにが重いよ!
ねっ、おじちゃん。」

「ほんとは
あみちゃんと一緒に
いたかったからだろ?」

おじちゃんは
達也の髪をくしゃくしゃ
させながら、達也を
からかった。

「は―?そんなわけあるか。
今まで一緒にいすぎて
飽き飽きしてるくらいだわ。」

「ほんと達也は、
素直じゃねぇな。まぁ、いい。
ほら、りんご持ってけ。
たくさん入れとくから
あみちゃんと半分にしろよ。」

「おじちゃん、ごめんね。
私、突然来ただけなのに」

「あみちゃんは、可愛いから
出血大サービス!」

おじちゃんは、優しい笑顔で
ピースサインをした。

「えへへ。ありがとうね、おじちゃん」

「ははっ、
おっちゃん!
あみのどこが可愛いいんだよ。
短足だし、すぐ怒るし、
アホだし、チビだし。」

「素直じゃねぇな。
達也はそんなんだから
彼女が出来ないんだな」

「でしょ。おじちゃん
どんどん言ってやって。」
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