好きなんて言わないよ
達也は、
なんだかんだ言って優しい。

今までも何度も何度も
あみは達也に助けられた。

村の小さい子達も、
達也はお兄ちゃん的存在で
色んな人から頼られてる。

そして、
あみも達也を頼りにしてる。

「よっしゃ、あともう少し。
頑張れ、俺!」

「達也大丈夫?
持つよ。せめて一袋でも
持たせて。」

「おぉ。
たまには優しい言葉
かけれるじゃねぇか」

あみは達也の言葉を
無視して先にどんどん歩いた。

「おい、あみ!待てよ。
あっ、やべぇ。」

あみの足元にりんごが
いくつも転がってくる。

達也が袋を地面に
こすってしまったようだった。

「やばい、やばい!」

二人で転がったりんごを拾う。

きゅうな坂ではなかったため
りんごを全て拾うことができた。
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