サッカー馬鹿に恋
第一章
サッカー馬鹿
それは、あたしが小学一年生の時だった。
―ポンッ ポンッ
『あ、あおいがサッカーしてる!』
「これ、きのうのたんじょうびに、かってもらったんだ!」
『へぇー。なにかできるのやってみせてよ』
「うーん。まだなんにもできないよ。はじめたばかりだから。」
『つまんない』
「でもおれ、ぜったいサッカーせんしゅになる!」
『むりだよ、ぜったい』
「じゃあもしおれがサッカーせんしゅになったらけっこんしてくれる?」
『いいよ、してあげる』
この時から、もうキミに恋してたのかもしれないね。