キスから。
▽キス

・知ってる




やばっ!!
俺また
泣かしちゃった!!?!?


一瞬俺の頭に
昼間の光景が蘇って
今の桐谷と重なった。


俯いたまま
両目をギュッと瞑って


どうか昼間みたいに
走り去らないでくれと

願ってる自分がいる。




間違いだったと
都合良く分かって欲しい
訳じゃない。


なのに…何でだろう??



俺は桐谷をシカトする人間に
なりたくない!!



マジでそんな事思った。




でも桐谷の口からは


「私は知ってるよ。
…優人君の事。」


「えっ!?」


思いがけない言葉が
飛びだした。
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