キスから。
「いやいやいやいや、
付き合ってなんかねぇよ!!
ってか俺自身が
一番ビックリしてんだからさ」
まるで訳が解らない
といった怪訝な顔で、
首をかしげながら大樹が
「じゃぁなんで
キスなんかしてたんだ??」
と核心をついてきたので
俺は隠さずに
今朝の出来事を説明した。
―――――――――…
―――――――…
「なるほどなぁ…
それじゃ本当に
付き合ってもねぇし
彼女でもねぇんだ」
納得してくれた様子の大樹に
俺はホッとして
その辺の
段差に腰をおろした。