ルイとサク


「ルイ?今日ね?東子ちゃんと仲良くなったの!」


「体調悪いか?東子ちゃん先生には、腹痛だって聞いたけど」


「女の子の日だもん。大丈夫だよ?」



屋上で平手打ちされて保健室でさぼってたなんて言えません。



これは悪い嘘じゃないから。



アタシの問題だし。



電話をきって窓から空を見上げる。



きらきらと輝く星たちのちょうど真ん中に真ん丸な月が浮かんでいた。



ふと考える、友達という存在。



いても悪くない。



明日はお昼、誰か誘ってみようかな。



まわりにいる人が増えると一人がこんなにも淋しいって気付くんだね。



アタシ弱くなっちゃったのかな…


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